RIZAP(ライザップ)グループ【2928】の株の今後は買い判断の理由。孫正義の懐刀・若き右腕と呼ばれた人材も在籍

2021年2月26日

RIZAPグループ【2928】の株価は今後どうなっていくのでしょうか?

信頼を損なうような対応を重ねた結果、既に株主から見放されているような低位にありますが、2021年の頭から上昇してきていますね。

筆者の分析では、上昇してきているからという理由は一切関係なく、企業を分析した結果として「買い」という判断をしています。

将来的には2,000円程度、それ以上に大逆転回復をしてもおかしくないとまで考えているのですが、今回はその根拠について解説していきます。

 

RIZAPグループ低迷のきっかけになったM&A手法とは?

RIZAP(ライザップ ※以下、カタカナ表記に統一)といえば、「結果にコミット」というパワーワードでも有名な筋トレ・ボディメイクによるダイエット・理想の体作りを目指すトレーニング・ジムというイメージが強いと思います。

 

ですが、現在のライザップは「RIZAPグループ」の名称が示す通り、多くの企業を傘下に持つホールディングス的なグループ企業になっています。

経済や株の勉強をしている人なら御存知かと思いますが、ライザップは「負ののれん」というM&A手法で売上、企業規模を急拡大しました。

 

「負ののれん」とは、純資産よりも低い金額で企業を買収した際に、その差額を利益計上できるという仕組みです。

つまり純資産40億の企業を20億で買収した場合、20億円を利益として計上できるという事です。

 

なぜ、こういった事が可能かというと、業績が悪化した倒産寸前・経営危機に陥っている会社を安値で買い叩くからです。

実際、ライザップがM&Aを続けていた時期には、毎週のように企業の買収案件の相談が寄せられていたそうです。

 

なぜ、負ののれん手法でライザップまで経営危機に陥ったの?

負ののれんは、目先の部分では大きな利益計上ができますが、そもそも経営危機の赤字企業を買っているので、そのままだと次年度以降はグループの連結決算に赤字が反映されるだけです。

 

負ののれんは赤字企業を安くで買って、出た差益を利益計上しつつ、数年以内に経営再建して黒字化しないと意味がなく、差益を食い潰した後は、負の資産として会社の首を締め続けるだけの存在になってしまいます。

 

要はライザップは負ののれん手法で買った企業の経営再建をうまく進められず、負の資産をどんどん溜め込み、グループ全体の業績を悪化させてしまったという事です。

 

プロ経営者を招くも長くは続かず、危機的状況を露呈する形に

ライザップは経営を立て直すため、2018年にはCOO(最高執行責任者)として「プロ経営者」の松本晃氏を招聘した。

松本氏はジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社の代表取締役やカルビー株式会社の会長兼代表取締役を務めた実業家で、ライザップに参画する際には「おもちゃ箱のような会社で面白そう」と感じていたと話しています。

 

ところが、松本氏が実際に中に入ってみるとその実態に驚愕。

「壊れたおもちゃばかり」と重大な危機感を持ち、M&Aの停止や不採算企業の早期整理を訴え、経営陣と対立しました。

その結果、半年で逃亡するように退任しています。

 

創業者の瀬戸社長(当時は40歳)が、70歳と30歳も年の離れたプロ経営者を招いた事自体は、素晴らしい判断だっと思いますが、結果的には「プロ経営者もお手上げの危機的な経営状態」という事を株主や世間に露呈する結果になってしまいました。

 

瀬戸社長の株主の信頼を損なう言動

ライザップの2019年3月期決算は純損益で193億円の赤字でした。

これに対し瀬戸社長は、2019円6月22日の株主総会で「買収した企業の再建に手間取っていたが膿は出し切ったので、2020年3月は確実に黒字化できる!赤字はありえない。もし、2020年3月度の決算で黒字化できなければ辞任する」と力強く明言しました。

 

2020年3月決算の業績予想は「5億円の黒字」、「無配当から1円の配当」と出されていましたが、結果は「50億円の赤字&2期連続の無配当」となりました。

さらに、瀬戸社長は黒字化できなければ辞任という約束を反故にして、社長を続けると宣言しました。

 

コロナの影響が想定外だったという言い分はもちろんわかりますが、黒字予想からの大幅赤字、約束の反故が重なると、さすがに株主も離れてしまいます。

 

これによりライザップの株価は倒産危機・上場廃止危機に陥っている企業のごとく低迷することになりました。

 

それでもライザップの株価が今後上がっていくと予想する理由

孫正義の懐刀・若き右腕と呼ばれた軍師「鎌谷 賢之」氏の存在

2021年2月1日付けの役員人事でライザップの取締役 経営企画・新規事業・DX統括 兼 経営企画本部長の任に就いた鎌谷 賢之は、元々は三洋電機の経営戦略部 担当部長で全社戦略を任されている存在で、三洋電機での最後の大仕事はパナソニックとの統合。

 

ビッグデータの解析を基にしたマーケティング戦略の立案が得意で、ソフトバンクの孫正義に「あの男が欲しい!」と指名されソフトバンクに引き抜かました。

 

ソフトバンクでは、社長室 シニアマネージャー(経営戦略担当)を務め、孫正義の懐刀、若き右腕と称されるまでの存在になりました。

 

そんな鎌谷 賢之氏はライザップの可能性に魅力を感じ、2017年1月にライザップに入社。

その実力から徐々にポストをランクアップさせ、経営企画を任される存在になりました。

 

NEWS PICKSのインタビュー記事では「ソフトバンク孫正義とライザップ瀬戸健は似ているところがある」と答えています。

 

 

ビッグデータ解析、マーケティングを得意とする経営戦略の実力者を軍師に据えるライザップの未来は良い方向に向く。

鎌谷 賢之はそう思えるだけの存在です。

 

傘下には「ブルーノ(BRUNO)」で有名なイデアインターナショナル等、優秀な企業も

ライザップグループには昔は有名だったジーンズメイトや、補整下着のMARUKO(マルコ)で知られるMRKホールディングス等、多数の企業がありますが、その中には「ブルーノ(BRUNO)」で有名なイデアインターナショナルも含まれます。

 

ブルーノ(BRUNO)といえばホットプレート等、オシャレな調理家電・キッチン用品でお馴染みですよね。

IPO初日から連続でストップ高をつけ暴騰したBALMUDA(バルミューダ)は記憶に新しいと思いますが、BRUNOの商品にもそれに近い魅力がありますよね。

 

巣ごもり需要や店舗からオンラインへのシフトで今後の売上アップも期待できる企業です。

 

経営のスリム化、資源の集中をする事でグループ全体も上向きに

ライザップが進めている経営体制のスリム化、企業統合や清算はどんどん進んでいます。

イデアインターナショナルのように利益に貢献する企業を伸ばし、不採算事業は撤退、見直しをかけ、経営をスリム化することでグループ全体の利益率は改善していくと考えられます。

 

お荷物のワンダーコーポレーションがシナジー効果で上向きだしたら一気に上昇の波も!

ライザップ傘下の中でお荷物と指摘されているのが、ワンダーコーポレーションです。

ワンダーコーポレーションは新星堂・TSUTAYA等の店舗や、リサイクルショップ等を多数運営する企業ですが、大きな赤字でグループの足を引っ張っています。

 

新星堂もTSUTAYAも書籍・CD・DVDの販売など衰退していく業態のため、先行きも明るくないと見られていますが、ライザップとしては経営統合などの見直しは図るとしても、ワンダーコーポレーション自体を清算する動きは取ろうとしていません。

 

それが何故か?というと、ライザップの場合単体で考えるのではなく、グループのシナジー効果で利益を生み出す事を考えられるからです。

 

TSUTAYAの店舗だけで考えると、確かに右肩下がりかもしれませんが、来店型の店舗がたくさんあるということは、店舗の敷地を活用することができますよね。

店舗の一角を使って、ブルーノ(BRUNO)等の商品や健康食品を売ったりすることも可能なわけです。

 

一番有力視しているシナジーは次で紹介しているライザップ本体の事業展開に関連する部分なのですが、お荷物と揶揄されるワンダーコーポレーションが黒字化に向かえば、逆にライザップの経営体制の健全化、株価大きな上昇は近くなると考えることができます。

 

ライザップ本体はシニアをターゲットにしたプログラムで若返りにコミット

最後に、ライザップ本体についてですが、ライザップは松平健さんをイメージキャラクターに登用するなど、シニア向けの健康プログラムに着手しています。

 

「体年齢を若返らせる」という若返りにコミットとも言うべき、シニアターゲットのプログラムです。

 

実際に市町村との連携で健康プログラムを実施し、身体年齢が若返った人数に応じて成果報酬をもらう新しい試みにチャレンジしていたり、ターゲット層の拡大を加速させています。

 

ライザップとしての新市場の拡大や、シニア層を取り込むことで、グループ企業の健康食品や美容商品の販売へのシナジー効果も期待できます。

先程触れた、ワンダーコーポレーションのTSUTAYA店舗の一角をライザップシニアプログラムの教室にして、シニア層に合った店舗にカスタムすることもできますし、シニア層をターゲットにする事でグループのシナジー効果加速が期待できます。

 

まとめ:ライザップの黒字化、さらなる増収で株価は・・

長くなりましたが、ライザップは一度は一斉を風靡した企業で知名度は抜群。

現在でも優秀な経営陣が集まり経営の立て直しを図っている最中です。

 

お客様の結果にコミットすることも重要ですが、まずは自身の経営のスリム化を図り財務を健全化する事が必要です。

グループのシナジー効果を高め、黒字化にとどまらず、最高益を突破するような業績の上昇を目指していく展開にも期待が持てますので、筆者としてはRIZAPグループの株価は将来的に大きな上昇をしていくと予想しています。

 

テンバガーという言葉もありますが、長期で見れば大きなリスクなく狙っていける銘柄だと思います。

※あくまで分析・考察ですので買いを推奨している訳ではありません。株・投資は自己責任となりますのでご了承ください。

銘柄分析

Posted by Kenji