株の逆指値注文は危険!?AIに狙われて大損しやすい逆指値に潜む罠とリスクについて解説

みなさんは株の「逆指値注文」は使っていますか?

よく、損切りルールを徹底するために「保有する株が1000円以下になったら自動的に売り注文を出すといった逆指値注文を入れておくと安全です」といった話がありますよね。

 

逆指値を使うようになると株の中級者になったような気分にもなりますが、AIが支配する現在の株式市場において、安易に逆指値を使うと大損の元になったりもします。

リスク回避のための条件のつもりが、それが万人が意識する見え見えの条件だった場合、AIはどう動くでしょうか?

 

今回は逆指値注文をAIに逆手に取られて大損しないための大切な内容になりますので、是非チェックして下さい。

 

そもそも逆指値の意味を勘違いしている人が多い

逆指値とはあくまで「この条件になったら」というトリガーの意味でしか有りません。

1000円以下になったら売りたいという場合に

 

A:1000円以下で「成り行き注文で売り」

B:1000円以下で「指値注文で売り」

 

どちらの注文もあります。

逆指値という名称で、逆指値=指値注文と勘違いしている人が多いので、逆指値はあくまで「条件(トリガー)付き注文」の意味だけで、「成り行き」もあるという事を理解しておきましょう。

 

【通常版】逆指値注文がきっかけで損をするケース

1.逆指値注文の指値が刺さらない

まず、これはベタな失敗ケースです。

損切りラインとして逆指値注文で「1000円以下になったら1000円で売る」という指値を入れたとします。

 

でも、指値注文の時を思い出してみると、同じ価格に既に大勢の注文が並んでいて買いたい価格で買えない、売れないというケースはよくありますよね。

損切りの際の指値注文も同じことです。

 

1000円で売りたい人に対し、成売で逃げた人、元から1000円の指値に並んでいた人の注文が優先され、自分の注文が刺さらなかった場合、注文は成立しません。

 

1000円で逃げたつもりが売れておらず、950円まで値下がりして大損。

こういったケースはよくあります。

 

「1000円以下になったら999円で売る」とする方がまだ安全ですが、これもナイアガラ(一発大陰線)の場合は、成売で大量に逃げ出す人も出てくるので、全く刺さらずに取り残されて大損する場合があります。

 

2.逆指値の成り行き売で想定外の価格で約定

「1000円以下になったら成り行き(いくらでも良いので売れる金額)で売る」という逆指値で成行注文を出せば、上記のような事は防げます。

ナイアガラが起こった時も、みんなヤバい!!と焦って、指値や成り行きで慌てて注文を入れて逃げようとしますが、それよりも先に条件付きの成り行き注文を入れているので、有利な価格で逃げることができます。

 

損切りを逆指値の成行注文で行う際に注意すべきは、スプレッドの空いた出来高の少ない銘柄です。

 

売り注文はその金額で買いたい相手がいないと成立しません。

 

「1000円以下になったら成り売り」と注文を設定していても、999円〜981円までスプレッドが空き、980円でしか買いたい相手がいなかった場合は、980円でしか約定しないんです。

このケースは1よりは被害が少ないですが、出来高の少ない銘柄、スプレッドが空きやすい銘柄での逆指値は注意という事は覚えておいて下さい。

 

そしてここからが、今回の本題です。

 

【AI版】逆指値注文がきっかけで損をするケース

1.逆指値ラインで損切りさせられた後、株価を上げてくる

例えば業績も好調でセクター的にも注目度が高く、900円当たりから右肩上がりに上昇し、現在1050円の株があったとします。

そして、さらに良いニュースが飛び込んできたので、「1100円以上も目指していける!!」と判断し、この株を買うことにしました。

 

ここで、普段から逆指値注文で損切り設定を入れる人なら「1000円以下で999円で売る」等と設定しますよね。

1000円等の分かりやすい区切りは心理抵抗線とも呼ばれ、支持線としても機能しやすいため、上記のような株価の動きなら、1000円付近に損切り設定を入れる人が非常に多いです。

 

でも、これが危険なんです。

AIは個人投資家が群がっていたり、見えみえのトレードをしていると裏をかいて、損をさせにかかってきます。

 

上記のケースでよくあるのは、AIが見せ板や売り攻勢で揺さぶり、ふるい落としをかけ1000円の抵抗線を割らせにくるパターン。

支持線として意識されていた1000円を割って、995円ぐらいまで下げる値動きを作ってきます。

 

この時点で1000円付近に逆指値の売り注文を入れていた人が全員損切りさせられます。

 

個人が逃げて大勢が損をした!

AIが株価を上げ始めるのはこのタイミングからです。

 

サラリーマンの方など、日中に板を見れず、逆指値注文を活用してスイングトレードをしている方が、仕事終わりに株価をチェックしてみたら前日より上がっていてニッコリ。

と、思ったら、自分の保有株が無い!!!

 

慌てて注文履歴を確認してみると逆指値で損切りされてしまっている。

チャートを確認すると、最終的に株価は上がっているのに、一時的な陰線に巻き込まれ強制的に損切りさせられてしまっていた。。

 

これは運が悪いということでは有りません。

AIに狙われただけなんです。

 

AIは主にスイングトレーダーを損させる動きを取ってくるため、日中に板を見れず、売りや買いを逆指値に頼っていると、痛い目にあってしまいます。

デイトレードのスタイルが取れない人は、スイングトレード+逆指値ではなく、逆指値は使わず長期投資としてどっしり構えてしまう方が良いかもしれません。

 

AIプログラムによる自動売買が主流になっている現在、個人のスイングトレーダーが最も負けやすいという事は知っておいて下さい。

 

2.抵抗線突破、ブレイクアウトの指値を引っ掛けてから下に連れて行く

株の経験値がついてくると、抵抗線突破(ブレイクアウト)を狙って、逆指値で飛び乗りたいという考えも出てくると思います。

 

1000円の抵抗線をなかなか突破できなかった銘柄が、ついに1001円、1002円と突き破って上値を追い始めた!

実際、こういうケースで上昇していくパターンは非常に多いです。

 

ですが、「抵抗線突破(ブレイクアウト)は買い!!とみんなが思っている」事にリスクを感じる必要があります。

 

ブレイクアウトのポイントを狙って「1000円以上になったら1001円で買う」という逆指値での指値注文入れて、期待通りの動きで約定した!

 

「よーし。これからだぞ〜ドンドン上がれ〜〜!」と思っていたら、いきなり大きな売り注文が板に表示されたり、成売りで1発大陰線で970円に。

 

想定外の動きに、動揺した個人投資家がドンドン株を手放し、逃げ出していく。

ついに株価は920円まで下落し、結果大損で損切り。

 

こういう事も起こります。

ブレイクアウト狙いの逆指値の買い注文を引っ掛けて、下に連れて行って損をさせる。

 

そして、個人投資家が逃げ出したら、株価を上げ始めて結果的には1050円まで上昇。

AIの動きは本当に理不尽に感じますよね。

 

逆指値に頼るスイングトレーダーはAIの餌食に・・・

支持線や抵抗線を意識するのは重要な事です。

ですが、「みんなが意識する=AIに裏をかかれるリスク」と考えるべきなので、本来であれば日中の板の動きを見て、AIの揺さぶりに対処していく事が大切です。

 

お仕事の関係でそれが出来ず、逆指値に頼っているスイングトレーダーはAIの餌食になりやすいです。

 

日中に板を見れない人が、スイングトレーダーを狙ったAIの動きを回避するためには、逆指値を使わずスイングから長期寄りに考え方をシフトするか、陽線読みをして毎日「9時に寄り成り注文→15時で引け成注文」の注文を入れるスタイルを取る。

 

この2択かなと思います。

後者はデイトレードですが、「陽線銘柄=寄りで買って、引けで売っても利益」という事なので、サラリーマンの方でも対応しやすい方法です。

 

 

ぜひ、株の勝率を上げたい方は陽線読みの練習もしてみて下さい。